2019年4月14日日曜日

出発式のあいさつ

1 おはようございます。
 日本共産党小田原市市議会議員候補の横田英司です。
 大勢、お集まりいただき、ありがとうございます。

 吉田福治議員が入院し、1月に、私が急遽、後を引き継ぐことになりましたが、ここまでこれたのも、党と後援会、支持者の皆様、地元の皆様の熱心な後押しがあったからです。本当にありがとうございました。
 また、これまで、共産党の先輩議員が、住民のくらしのために一生懸命取り組んできたおかげだと思います。
 昨日も、長年、大雨のたびに水路から水があふれ被害をうけていた地域の方が、「吉田議員が熱心に市に働きかけて解決した。自分は共産党の支持者でないが」とおっしゃりながら、お知り合いの方に私を連れて紹介してくれました。金子さんも、同様に、熱心に支持を広げてくれ、一緒に歩いていただきました。
 実は、候補に決まって以来、毎日、宣伝とともに、お宅を訪問して多くの声を聴いてきました。その中で、吉田議員だけでなく、原田敏司さん、内田輝夫さん、そして門松茂雄さんの名前がよくでるのです。私が知らない大先輩たちが、いかに住民のために頑張り、地域のみなさまに慕われているかが、よく分かりました。それも、「共産党なんか関係ない。共産党とは考えが違う。吉田が、原田が、内田が、よくやってくれたからだ」という方が多いのです。党派ではないのです。
 みなさん、日本共産党は、規約の第1章で
「党は、『国民が主人公』の信条に立ち、つねに国民の切実な利益の実現と社会進歩のためにたたかう」と、自分たちの役割を定めています。
 共産党は、支持者だけのためではなく、党派を超えて住民の暮らしのために頑張るということです。
 ですから、先輩たちが地域のみなさまから慕われているのは、共産党議員として活躍してきたからなのです。私も、この偉大な大先輩たちと一緒に、後世、語り継がれるように、頑張っていくと決意を表明するものです。

2 さて、私、候補に決まって以来、宣伝するともに、毎日、20人ほど訪問して、お話しを伺ってきました。
 様々な要望が出されます。津波や防災の避難所の問題、ごみの収集の問題、高齢者の方からは介護や医療費などの問題、現役世代からも将来、年金だけで生きて行けないと不安の声があがります。
 この中で、一番、多かったのが「消費税が10%に上がれば、暮らして行けない」、「国民健康保険料が4万9千円もあがったら払えない」
暮らしに直撃する切実な問題だからです。
 そして、「アベ政治を早く終わらせて」と、よく言われるのです。暮らしと平和を破壊する大元がアベ政治だと多くの住民が感じているからです。

 自治体は、住民の暮らし・福祉を良くするのが使命です。ですから、この切実な声に応えなければなりません。小田原市だけでできなければ、県や国に働きかけなければなりません。そういう世論を市議会を通して起こしていくのも市会議員としての大事な務めです。

3 さて、みなさん、消費税10%増税は止められます。
政府は、2015年と2017年の過去2回、10%増税の直前に景気を判断して、延期しました。
 今回、内閣府が、「景気の傾向は下がり続けている」と発表し、首相自身が国会で「実質賃金は下がり続けている。家計消費も回復していない」ことを認めているのですから、増税する根拠がありません。内閣府参与をつとめていた藤井聡さんも「今、あげれば日本経済が崩壊する」と警告しています。最大の景気対策は消費税増税中止です。
 政府が、増税中止の決断ができないのなら、こんどの選挙で自民・公明政権に審判をくだせば、止められます。

 みなさん。財源は、消費税以外にあります。
 大株主や大企業がきちんと税金を払えば、財源は生まれます。
 株主や大企業への優遇税制をあらためるだけで、5兆2千億円うまれます。これだけで、増税1年分です。
 また、お金の使い方も変える。1機116億円もするステルス戦闘機を147期も爆買いするなどの軍事予算をけずれば、福祉や教育に回せます。

4 国保料
 国民健康保険料の値上げも切実です。サラリーマンを退職した途端に、健康保険料が2倍に上がってしまう。払うのに苦労なさっている方もいらっしゃるのではないでしょうか。
 いまでも高いのに、政府は全国平均で計算すると、収入400万円の世帯で4万9千円の値上げを計画しています。
 日本共産党の小田原市議団は、市の一般会計を使うことを提案し、値上げは抑えてきました。
 しかし、根本的には、国が負担をふやすべきです。1兆円負担すれば、国保料は半分になります。かつて、国は5割以上負担していました。現在は、2割に減っています。これは、全国市町村会、全国知事会も一致して同じ考えなのですから、小田原市から、市議会から世論を起こし、国に働きかけて行けば実現できます。


5 みなさん、これまで、小田原市議団は、住民からの要望に応え、一緒に運動し、議会で取り上げてまいりました。
 その一つが、放課後児童クラブの設置です。30年ほど前、働くお母さん、お父さんが「学童保育を作ってくれ」という運動を起こし、共産党の市議団が何回も議会でとりあげて、放課後児童クラブが1つずつ設置されはじめ、現在、すべての学校にできました。
 保育園の待機児童問題についても、そうです。2年前、小田原市では待機児童が99名発生しました。党議員団は議会で取り上げて、南鴨宮愛児園やさくら保育園などの増改築をして91名の定員を増やしました。
 しかし、それでも待機児童は毎年発生するのです。それは、いったん認可保育園に落ちると、一時預かり所に子どもをあずけたり、仕事をあきらめるお母さんたちがいるからです。こういう隠れ待機児童が150名いるのです。

 実は、小田原市は、全国1724ある市町村のうち、財政力は108番目。財政調整基金という家庭でいうなら貯金が41億円もあります。
 また、市民ホールやお城通り再開発事業について市民の声をよく聞けば無駄な予算は削れます。
 認可保育所は小田原市がやる気になればできます。

6 最後に、みなさん、私がなぜ、共産党に入り、議員として立候補したかの原点をお話します。
 私は静岡大学で学び、雄萌寮という旧制高校から続く学生寮で暮らしました。その寮の図書室には、「地のさざめごと」という文集がありました。戦前、学徒動員され、戦争でなくなった先輩たちの文集です。 「聞けわだつみの声」が有名ですが、自分が暮らしている寮の先輩たちが、国の犠牲で命を失ったことにショックを受けました。生き残った学生たちが、学友を偲ぶとともに、「2度と戦争を起こさない」という思いから、作られた文集です。私は、「戦争で死ぬのは嫌だ、先輩たちの犠牲を無駄にはしない」という気持ちから、戦前から97年間、反戦平和を貫いてきた日本共産党に入りました。

 ところが、安倍首相が、平和憲法9条を変え、自衛隊員の新規募集のために自治体から若者の名簿を提出させようとしています。私には、徴兵制につながる恐ろしいことに思えます。
 日本は、憲法9条があったから、戦後74年間戦争をせず、自民党政府も「専守防衛」を建前にして、軍事力行使を抑制していました。
 この憲法9条が変えられてしまえば、日本は海外で戦争する国になってしまいます。
 学徒動員でなくなった先輩たちが、憲法九条変えるなと言っています。子供たちも、戦争は嫌だ、横田英司がんばれと励ましてくれます。
 そういう声にこたえるためにも、議員にならなければなりません。よろしく、後押しください。ありがとうございました。

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